愛知産業大学三河中学校

夕焼け

夕方5時半頃、英語検定の補習が終わり答案をチェックしていると、誰かが外のベランダから窓をコンコンとノックする音が聞こえました。ベランダへ出てみると、生徒会の3年生数名が文化祭の作業中で、「先生、ほら。」 指さした先には、暮れかかった西の空で見事に真っ赤に染まった太陽が沈みかけていました。5人ほどでベランダに寄りかかり肩を並べ、言葉を忘れて沈むまでずっと見入ってしまいました。その間わずか数分でしたが、全員が無心になって一つの美しい夕陽を見つめていました。わざわざ誘ってくれたこと、生徒たちがそのような自然の美しさに惹かれる心を持っていたことが嬉しくなり、入試や卒業を半年後に控えたこの3年生生徒の成功と飛躍を祈り、心の中でそっと手を合わせました。

世代を越えて

土曜日、表装一樹会の荒木先生をお迎えし、表装講習会を行いました。今回は、着物の端切れを使って表装を作成しました。和の柄が背景と中央部分で微妙なコントラストを生み、立派な作品に仕上がりました。(下準備に大変なご苦労があったと思います。荒木先生、ありがとうございました。) 会の最後に荒木先生が言われました。例えば着物のように祖父母から父母へ、そして子どもたちへ、世代を越えて伝えていくことが文化継承になること、そして物を大切に使うこと、まさに本校が目指す和の文化継承の精神がそこにありました。荒木先生とお孫さんと同じ世代の生徒たちが楽しそうに接する姿には、旧家の縁側のような暖かな雰囲気が漂っておりました。

朝の美声

職員朝礼中、文化祭における合唱の練習でしょう、上の階から美声が秋風に乗って聞こえてきます。朝礼終了後、教室を覗きに行くと、その美声の持ち主は、さすが3年生でした。全体を指導する係、指揮者、伴奏用CDプレーヤーを操作する係など役割分担があり、学級担任が何も言わなくても自分たちで練習をしていました。生徒のこの「やる気」が一層コーラスを上達させます。クラス、学校が一つにまとまり、頼もしく感じられる時期です。卒業まであと半年しかなくなりましたね。君たちの合唱を楽しみにしているよ。3年生ガンバレ!

「先生、半分ください。」

授業後のこと、課題のプリントを席が分からずもたもたと返却していると、「先生、半分ください。」と一人の生徒が手伝ってくれました。しばらくすると別の生徒が「私にもください。」 また別の生徒が「私もやります。」本当に助かりました。私も感謝の気持ちを心から込めて「ありがとうね。助かったなあ。」
保護者の皆さんがご家庭で上手に心を育ててみえることが理解できます。また学級担任の先生の指導もしっかり行き届いているのでしょう。この年代で自分から進んで手伝いができる生徒は、そう存在するものではありません。本当に立派だと思います。人は環境によって育つものとも言われます。一人ひとりの生徒の良さが引き出されるような環境作りをこれからも目指したいものです。

温泉から地球内部を探る

9月10日(水)、名古屋大学から長峰浩一郎先生を講師にお迎えして出前授業を実施しました。まず、地球の構造や地震の仕組み、さらに地震が起こる可能性についても学習しました。日本列島はいつ地震が起こってもおかしくないという説明では、教室内に緊張感もただよいました。しかし、ケイタイ電話などの通信機器が予知情報を知らせてくれるからなどと油断せず、どう対処するか日頃から考えておくことが大切だというお話をされたときには、参加した生徒は皆うなづいていました。
受講した生徒は、「知らないことばかりでとても役に立ちました」「クイズ形式の部分もあり楽しく学べました」などと感想を述べていました。
愛知県も地震に向き合わなければなりません。学校でも避難訓練などを実施していますが、いつどこで起こるのかわかりません。一人ひとりが落ち着いて判断し、大切な命を守る心構えが一層高まったと確信しています。

母校愛

9月初旬の土曜日、2名の卒業生が学校へ遊びに寄ってくれました。母校の様子を大いに懐かしんで教室などを写真に収めていました。教頭や担任の先生方に現況報告などをして、最後に玄関で見送られ去っていきました。ところが、しばらくして外に出てみると、本校校庭にある校名表示の石碑の前で、2人並んで写真を撮っておりました。「先生も一緒に入ってください。」と声がかかり、恥ずかしさもあってニヤニヤしながら写真に収まってしまいました。在学中はきっと楽しいことばかりではなかったはずですが、この三河中学校のことを大切に考えていてくれることがとてもうれしくなりました。「大きく羽ばたけよ」・・・別れ際そっと背中にメッセージを送りました。

兵藤ゆきさん講演会②

講演会では、兵藤さんの学生時代やニューヨーク滞在中の体験から、コミュニケーションの大切さや英語の上達方法をお話しくださり、最後には集中力アップのためマッサージの仕方まで教えていただき、生徒も保護者の皆さんも常に笑顔で大盛況でした。講演後には書籍販売とサイン会があり、予想以上に長蛇の列ができました。最後の方では、生徒数名がサービスで英語の教科書にサインをしてもらい、嬉しそうに帰っていく姿が印象的でした。「先生、これでモティベーションが上がりました。英語の成績upです!」と頼もしい言葉。兵藤さんはしっかり生徒の心をつかみ、やる気にさせたのです。兵藤さんの話術やお人柄に触れ、大いに勉強になった一日でした。

兵藤ゆきさん講演会①

先日保護者講演会が行われ、昨年の「辻井いつ子」さんに引き続き、今年は「兵藤ゆき」さんにお話をいただきました。ご本人のお人柄を表すエピソードを2つご紹介します。来校し玄関にあった「歓迎 兵藤ゆき先生」との看板を見て、すぐに「いやあ、私『先生』ではなく『さん』の方がいいです。」と一言。そして講演が終わり、次のスケジュールのため急いで向かった駅で、マネージャーさんが気を遣っていただき本にサインをお願いすることになりました。あと5分で電車が出るという緊迫した状況にもかかわらず、兵藤さんは丁寧にペンを走らせ、しかも両手を差し出して「今日は本当にありがとうございました」と握手をしていただいたのです。気さくで人を大切にする兵藤さんの姿勢に心を打たれ、一層ファンになりました。

校舎のこころ

「小鳥は小えだのてっぺんに、子どもは木かげのぶらんこに、小ちゃな葉っぱは芽のなかに。あの木は、あの木は、うれしかろ。」
9月1日始業式、校舎に生徒の笑い声が戻りました。どのようなきっかけがあったのか忘れましたが、長期休暇が明け生徒が戻った校舎を見ると、金子みすゞさんのこの詩が心に浮かぶようになりました。(少し前までは、シェル・シルヴァスタイン作の絵本おおきな木「The Giving Tree」だったのですが)まさに建物に息吹が戻り学び舎に変わる瞬間です。また2学期は行事が多く活気づく時です。さぞ校舎は喜んでくれることでしょう。校舎、生徒そして教員が、一体となって「命」「個性」「夢」などを輝かせる良いチャンスだと感じています。

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