愛知産業大学三河中学校

「先生、わからないところがあるので教えてください。」

期末考査が近づき、生徒も本気になってきたのか、上のような質問をよく受けるようになりました。生徒のやる気を感じ、うれしくなります。心底応援したくなり、「よし、どこだ。見せてごらん」とか、「昼休みに先生の所へおいで」「授業が終わったら教室で待っていなさい。」となります。思えば学生の時、教科の先生に「分からないところがあるので教えてください。」と質問に行った覚えがあまりありません。それだけ、本校の生徒と教師の距離が近いという証拠だと思います。「あっ、そうか。」「わかった!」という言葉と共に出る最高の笑顔が見たくてついつい熱が入り、あちこちで個別指導が始まります。

気づかないけど大切なこと

ある来校者が、「ここからの景色は最高ですね。四季の自然の移り変わりを楽しむことができます。贅沢ですね。」と良く言われます。確かに、校舎は木々に囲まれており、池もあるため、森と水のコントラストに自然の美しさを感じます。また小高い丘(低い山)の上に校舎があるため、他校ではなかなか見られないパノラマ風景を見ることができます。お話を伺っている中で、「幼い頃に生活した環境は将来忘れず心のどこかに存在し、その人の原風景となっている。」という結論に達しました。すぐそこにあるこの自然の美しさに、生徒たちは気が付いていないかもしれません。しかし、必ずどこかに存在し情緒を育てているとしたら、大変な役割を担っていることになります。自然発生的または意図的にそのような環境に身を置き、本人は気付いていないけれども大切なことをしっかり育ませる・・・そのような仕掛けを子どものときに作ることは、大人としての大切な役目だと感じます。

むらさき麦プロジェクトスタート

2年生が地元藤川のシンボルとなっているむらさき麦の栽培に挑戦します。先週は藤川町総代さんから藤川でむらさき麦を栽培する歴史的背景を学びました。13日は風が強い中、藤川駅近くの畑に行き、一緒に参加した幼稚園児とともに一人一列を担当して種をまきました。これから藤川まちづくり協議会の皆さんにお手伝いをいただきながら三河中のむらさき麦を育てていきます。目標は地元藤川の歴史を体験を通して学び、むらさき麦を使った藤川の特産品を開発することです。生徒のアイデアを生かしながら、また多くの方々に協力をいただきながらプロジェクトを進めていきます。むらさき麦の成長、プロジェクトの進展についてもこのブログで随時報告していきます。

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体育祭

今年度の本校体育祭のキーワードは、「縦割り」でした。今までは学年別であったのを、今年から学年縦割りにしてチーム編成を行いました。役員生徒や担当教員が何度も話し合いの場を持ち、競技や運営方法を練って来ました。その甲斐あって「涙が出そうになるほど感動した。」と話される保護者の方も見えました。社会に出れば、異年齢のメンバーによるチームで協同作業をする場面は少なくありません。最上級生は責任を感じながら、下級生は意見やアイデアを出しながらも、従うところは従わなければなりません。決して一人の勝手な振る舞いは許されません。その訓練の一環という意図でスタートさせました。練習段階では、様々なトラブルや衝突もあります。それを解決していくのも学びだと思います。閉会式が終わり、チームごとの記念撮影で見せたキラキラした笑顔が多くを語っていました。三河中学校の新たな歴史が始まりました。役員生徒のみんな、お疲れさまでした。そしてリーダー役を担った3年生の諸君、本当にお疲れさまでした。

「先生、手伝います。」・・・体育祭準備

体育祭の準備が当日朝7時半から始まりました。役員生徒が中心となり教員もサポートしながら、自分たちで仕事を探して作業を進めます。最も人手が必要な作業は体育館フロアのマスキング(テープでラインを消す作業)です。テープを持ってあたふたしていると、1人の1年生の生徒が「先生、手伝います。」と近づいてきました。その後しばらく2人で協力して難しい曲線に合わせてテープを貼りました。今回の体育祭の準備を通して、このような積極的な働きかけができるようになったのであれば理想的成長です。またこのような姿勢を以前から持っていたとすれば、保護者の方の家庭におけるしつけや担当教員の指導の賜物です。生徒たちがあちらこちら体育館のフロアで熱心に作業する姿にしばらく目を細め、次の作業に移りました。

本当の勉強とは

本校の米作り体験は、断片的ではなく、田植え・草刈り・稲刈り・市場調査・価格設定・計量袋詰め・販売まで、稲を植えてから市場に出るまでの一連の流れを体験することによって学びます。今年も小久井農場さんにお世話になり、収穫祭において店頭の一角をお借りして本校のブランド米「愛・米・三(アイ・マイ・ミー)」を販売しました。日ごろはおとなしく、最初は戸惑っていた生徒も、徐々に大きな声で売り子を務めるようになります。それも大きな人間的な成長です。大変たくましく感じました。本校のお米はありがたいことに午後1時過ぎに完売となりました。(皆さん、ありがとうございました。)その後生徒たちは他の部署のお手伝いをしました。ブランド醤油の売り込みに一役買い、大きな声で「こちらで醤油の試食ができます。ぜひ一度お試しください。」と宣伝して回ります。生徒のやる気に、店員の方が感謝し、本物の醤油について講義をしていただきました。そのような人と人との触れ合い、助け合いが社会に出るための本当の勉強かもしれません。用事で先に帰る私に向かって生徒が「お疲れさまでした。」と礼儀正しく元気な声で見送ってくれました。こんなに成長できたのも周囲の皆さんに多くのことを教えていただいたおかげです。本当にありがとうございます。周囲の皆さんの支えがあり生徒が一生懸命働く姿を目にし、大変気持ちの良い1日を過ごすことができました。

「がんばってください。」鍛錬遠足から

秋晴れの中、鍛錬遠足が行われ、学校から宮路山まで往復約20キロの道のりをひたすら歩きました。いつもは元気な生徒が意外に早く疲れてしまい静かに歩く姿、いつもは物静かな生徒が弱音を一切吐くことなくひたすら歩み続ける姿・・・他にも多くの発見がありました。最後の急激な上り坂を克服し、たどり着いた頂上でお弁当を食べていたときのこと。一般のハイカーの方々が立ち上がり下山しようとしたので、賑やかくなってしまったことに対してお詫びを申し上げると、「私の孫と同じ世代の子たちと話ができてうれしかった。ありがとううね。」と言って下さった。「お気をつけて」と述べると、近くにいた生徒の一人が「がんばってください。」と励ましの言葉を送っていました。いつの間にか、心を交わしていたようです。爽やかな一日となりました。

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