愛知産業大学三河中学校

本物の「まなざし」

本校の奨学生・第Ⅰ期入学試験が行われました。やや緊張した面持ちの小学6年生と、我が子を気遣う保護者の方が控室で待っていました。ある教育系雑誌に、中学受験のメリットとして「親子の絆が強まる」と記されていました。納得です。学習面のサポートのみならず、体調面や精神面の管理、そして面接試験の練習など、まさに二人三脚で、そして兄弟を含めて家族が一丸となって受験に取り組んできたことが伺えます。時にはやさしく、時には厳しく、愛情を注いで今日を迎えられたことでしょう。ついに親元を離れて自分との戦いのため、いざ受験会場へ移動となりました。支度をする我が子を見つめる目、見えなくなるまで背中を見送る目。何も語らずとも深くて確かな愛情が注がれています。これこそが本物の「まなざし」です。受験生のみんな、がんばれ!

「やった。」が大切

約2週間にわたる英検補習が終了しました。特に本番前の数日は、生徒は真剣そのものです。リスニングテストの練習でじっと英語を聞く顔、筆記試験の練習でポイントを必死で書き写す顔、補習の直前に単語熟語テストに備え必死で勉強している顔、みんな素敵で頼もしく感じます。「全員を合格させてあげたい。」と心から思います。毎回感じるのですが、生徒は努力して単語・熟語・文法などを身に付け、少しずつ結果が出始めると、加速度的に実力が伸びてきます。恐らく、頑張れば自分はできると確信し、自信が生じるからでしょう。そして効果的な学習方法を生み出し実践するようになるからでしょう。この「少しがんばってできるようになる」という経験や環境が重要なのです。単語テストが終わった時、「やった。」と声を上げるのは、「がんばった甲斐があった」という表れだと思います。英検合格発表の時に、少しでも多くの「やった。」を聞きたいものです。

「みんな、今までよくがんばったよね。明日はベストを尽くそう。応援しているよ。」

「あっ、ごめんね。」

朝、教師と挨拶を交わしながらスクールバスから大勢の生徒が降りてきます。一人の男子生徒が手袋をバス乗降口に落としてしまいました。次から次へと生徒が降りてくるので、その生徒は取りに戻ることができません。手袋を乗降口に残したまま、その生徒は外で待っていました。すると一人の女子生徒が、「あっ、ごめんね。蹴っちゃった。」と手袋を持って降りてきました。恐らく足元に落ちていた手袋に気付かず、蹴ってしまったのでしょう。それを拾って手渡しで届けてくれたのです。決して目立つわけではなく些細な行動なのですが、その爽やかな謝り方と振る舞いがとても印象的でした。その姿に触れ、「ありがとう。」や「ごめんなさい。」と自然に発することができる誠実な若者を育てたいと改めて思いました。

「先生、宿題を忘れてしまいました。」

数名の生徒が報告に来ました。このような時、常に10年後20年後を見据えて指導するように心がけています。社会人にとって、最も大切なことの一つに「信用」「信頼関係」があり、簡単に「できませんでした」「忘れました」「遅れました」は許されないと説きます。上司によっては激しく叱ることもあるでしょう。(そのような状況でも耐えて頑張る心を育てるべく、意図的に厳しく叱ることもあります。)また、嘘を言わず、言い訳をせず、正直に申し出る誠実さは立派だと伝えます。責任感や使命感を持ち、課されたことはきちんと遂行できる能力・計画性・精神力とともに、誠実な心を育成していきたいものです。

将来、「~君ならきちんとやってくれるから任そう」「~さんは、うそを言わない人だから信用しよう」と皆から信頼され、組織で必要な人材に育ってくれるよう願っています。

冬休み明けの会話

「冬休みどうだった。」「どこかに出かけた。」10日間の冬休みが明けた登校日、玄関や階段の掃除をしながら、登校してくる何人かの生徒に声をかけました。「おばあちゃんの家に行って・・・」「漫画を読んでいました。」「ずっと家にいました。」「先生、聞いてくださいよ。初詣にせっかく行ったのに、その帰りに・・・・」それぞれいろいろなことを教えてくれました。長期休暇、連休、週明けには、このようなコミュニケーションを大切にしています。生徒たちが話す内容にとても興味があり、こちらも会話を楽しんでしまいます。また明るく笑顔で話をしてくれる生徒の姿を見ると安心するのです。そして「先生はなあ~。」とつい余計なことを話してしまいます。みんな、今年もがんばろう。

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