愛知産業大学三河中学校

背中

中間考査で、試験監督のため3年生の教室に向かいました。考査の直前、生徒たちは必死に教科書・問題集・プリントとにらめっこです。いざ試験が始まると鉛筆の音だけが教室に響いていました。机間巡視をしていた時のことです。後ろから見た3年生生徒の背中がいつもより大きく見えたのです。身体的な成長はもちろんのこと、恐らく精神的成長のためにそう見えたのかもしれません。3年生は、つい数週間前の体育祭でリーダーとして各団を導いていた頼もしい存在でした。気づかないうちに、身体も心も成長していることに、うれしさを感じるとともに、今後次のステップに向けてさらに経験を積んで学校を牽引していく彼らのたくましさ・頼もしさを思うのでした。

少し大きくなった「おはようございます」

登校してくる生徒と会うと、「おはよう」「おはようございます」と必ず挨拶を交わします。理想としては、目上の方には自分から先に、元気よく挨拶をするよう指導していますが、恥ずかしいのか、なかなかできない生徒がいます。しかし、最近ある生徒が、少し大きな声で「おはようございます」と返すことができるようになりました。「おっ、今日の挨拶はうれしいなあ」などと声をかけると、ニコッと笑顔になります。こちらがいつも変わらず「おはよう」と語り続けていると、笑顔で返す、少し声が聞こえるようになる、などどこかで小さな変化が起こります。指導というよりは、その笑顔や変化を見ることが、ただうれしくて実践をしているとも言えます。大人の、教師の、信念をもった変わらぬ姿勢は、時間がかかっても必ず生徒に伝わると信じて、明日からも声をかけようと思います。「おはよう」

 

「みんな、笑顔で行くよ。」

本校の体育祭はクラスマッチだけでなく縦割り団の対抗戦が多いのが特徴です。各団に1年生から3年生までが属していて、10月3日の本番を控えて団の応援合戦にも熱が入ります。応援合戦とは、自分の団を応援するためにダンスなどのパフォーマンスにより激励するというものです。本番直前の全体予行練習の折、リーダーがメンバー全員に向かい大きな声で「みんな、笑顔で行くよ。」とチームを鼓舞していました。このリーダーシップと学年を越えた団結・協同的作業が、この体育祭の目的でもあります。そのように社会性を身につけ心身共に成長していく頼もしい生徒の姿の陰で、教師一同は目を細めてその姿を見守っていたのでした。

CIMG1995 CIMG2609

「声が小さい!やり直し!」

ある日の全校集会のこと。校歌斉唱の途中で、ある学年の担任の先生が、「声が小さい!やり直し!」ビシッと一言。生徒は、「歌えばいい」のではなく、その先生の本気度を感じ取り、先生の求めるレベルやハードルの高さを自覚して、さらに頑張るようになります。愛情に裏打ちされた厳しさの中で、より高いレベルに向かって努力しようとする生徒のけなげな姿勢に感動すら覚えます。このようなしつこく地道な教育活動こそ大切だと改めて感じた1シーンでした。

top