愛知産業大学三河中学校

自律型学習者

中高一貫4年生は全国模試対策、1~3年生は1学期の総まとめと2学期の予習的内容、そして学習姿勢の定着という目的で、それぞれの学習合宿が終わりました。自学の時間が盛り込まれているのもこの合宿の特徴の一つです。全員集中してそれぞれの学習に取り組んでおり、一見頼もしく感じます。しかし、大切なことかつ注目すべきは、その学習の内容と密度の濃さです。宿題を必死で減らしている、または単純に小テストの勉強をしているだけなら、期待しているレベルではありません。学習内容をいかに深く掘り下げ、または広く体系的に学び、知識としてだけでなくその周辺に至るまで知的好奇心を基に深めていく姿勢を期待します。また、現実的に例えば小テスト合格という目前の目標であれば、何をいつまでにどうしたら合格できるのか、総合的に判断し時間管理をして合格を勝ち取る習慣を身につけてほしいと思います。与えられたことをやり続ける姿勢もある意味で大切なことですが、自分にとって必要なことは何か主体的に考え行動する姿勢が求められています。ぜひ、そのような主体的かつ自律型学習者となり、授業外学習を充実させ、今まで以上に大きく飛躍してほしいと思います。

「大丈夫ですか。」三連発!

問題集やテスト直しなどのノートを回収すると、なるべく「仮定法はもうバッチリかな。」「よくがんばったね。次回は80点以上だ。ガンバレ!」などとコメントを書いて返すようにしています。その日も返却のため山のようなノートを両手をかかえ4階の教室に向かっていたところ、途中で「先生、大丈夫ですか。」と生徒が声をかけてくれました。しかもそれぞれの学年の生徒が各階で一人ずつ計3名も。前に誰かが声をかけているのは見えてはいないはずなので、その影響とは考えられません。自分の意思で率先して声をかけてくれたのです。彼ら・彼女らのやさしさに感謝です。ノートをかかえている手を動かすと、崩れそうだったので「ありがとうね。今は何とか大丈夫みたい。また今度頼むね。」と強がって4階の教室にたどり着くと、今度は「先生、配るの手伝います。」と数人の生徒が手伝ってくれました。三河中学校の生徒はみんな素敵です。

巣立ち

以前この欄でツバメの巣について紹介しましたが、先週スズメの攻撃を逃れた唯一の巣から4羽の子ツバメが巣立ちました。一羽ずつ勇気を持って飛び立っていきました。巣から離れるまでは見ている側もヒヤヒヤし応援したい気持ちになります。最後の一羽は小心者らしくなかなか飛び立ちません。彼には相当な勇気が必要だったのでしょう。やっと「エイヤ!」とジャンプする姿を微笑ましく眺めていました。人間社会のみならずツバメ社会においても、集団生活の力を感じます。個人の特性を囲んでしまうのではなく(外山氏の言葉でいうインサイダー思考)、集団の力を借りて個の力を伸ばす環境の大切さを改めて感じました。ふとだれもいなくなった空の巣が目に残ります。この数週間ツバメの成長を見守ってきたせいか、教師としての立場、我が子の親としての立場、そしてツバメの親のような立場が絡み合い、胸が熱くなりました。

ヒーロー・ヒロイン発見!

水泳大会では、泳ぎが上手で速い者が英雄となり声援を受けます。今回の水泳大会でも、水泳が得意な生徒や運動が得意なカナダからの体験入学生が大活躍でした。しかし、今年の大会では、別のヒーロー・ヒロインがいました。泳ぎ方から見て決して得意ではないことがわかります。(水泳が苦手でつらかった自分の学生時代を思い出します。)しかもチーム編成上、その生徒は数種類の種目に出場していました。しかし手を抜くことなく一生懸命に泳いでいました。そのような地道な努力家の活躍があって、大会も成り立っているのです。その生徒の姿勢に感動すら覚えました。明らかにヒーロー・ヒロインであり、このような生徒がいることは学校の誇りです。

「先生、お手伝いしましょうか。」

廊下の壁に、生徒が書いた英作文を一枚一枚貼っていました。内容は、オバマ大統領の英文スピーチを読んだ英語の感想です。そこには、それぞれの視点から興味深い内容が平和を願う気持ちとともに綴られていました。するとあることに気付きました。複数の生徒が「考え方を変えれば争いが減る」と感想を書いていたのです。大切な気づきだと思います。(同時に最も難しいことでもありますが。)このような深い洞察を今後も楽しみにしています。さて、いろいろなことを考えながら貼っていると、恐らく委員会の仕事が一区切りついたのでしょう、廊下ホールにいた中1の男子生徒が「先生、お手伝いしましょうか。」と声をかけてくれました。中1男子でなかなかこのような気遣いができるものではありません。家庭での躾や本人のやさしさの賜物だと思います。その姿勢を今後も大切にしてくださいね。

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