愛知産業大学三河中学校

根性

学年末考査が始まった日の朝のこと。保護者の方から学校に電話が入りました。生徒が登校中、駅のトイレで動けなくなり、今から迎えに行き学校に向かうので、テストに少し遅れてしまうかもしれないとのことでした。しばらくすると、顔色が悪く少しよろよろしながら学校に到着し、テストを受けると言います。かつて39度の熱があるにもかかわらず学校に来て授業を受けた生徒や、朝母親に頭痛を訴えると「じゃあ、学校に行っておいで。」と追い出された生徒を思い出しました。最近は無理をしない・させない風潮が強い中、このような逞しい生徒がいることをとても頼もしく感じました。

「先生、カゼ引いたんですか。」

「おはよう。」と生徒に声をかけながら、朝の通学路を歩いていた時のこと。その日は風が強く、花粉症を恐れてマスクをしていました。すると日頃は忘れ物が多くよく注意を受けている生徒が、顔を見るなり「先生、かぜ引いたんですか。」と一言。何気ない言葉なのですが、他人のことに興味があり心配している気持ちが伝わり、うれしくなってしまいました。実はこの生徒は、教員が一人で作業をしていると、必ず「先生、手伝いましょうか。」と声をかけてくれます。保護者の方の教育・躾の賜物だと思います。

この心をいつまでも大切にしてほしいものです。

二宮金次郎

中高一貫4年生は、科目数が多い為に一足先に学年末考査が始まりました。徒歩通学、バス通学の生徒は、教科書・ノート・プリントなどを読みながら登校してきます。そして背中には 今流行りのリュックサック。小学校の校庭でよく見かけた二宮金次郎像にそっくりです。今日の考査に向けて、最終確認をしているのか焦っているのかはわかりませんが、努力している姿を見ると、いつも心の中で「がんばれよ。」と応援をしています。

ボリューム

職員室にいると、教室や廊下にいるある特定の生徒の声が聞こえることがあります。また挨拶を交わしたり顔を合わせて話したりする時に、声が小さい(または大きい)と感じることが多くなっているように思います。人と人との間には、ふさわしい距離と音量があります。恐らく、幼い頃からの経験で自然に身に付くものだと思われますが、環境や経験不足のためか、その距離感や音量感が失われているのかもしれません。気づいて適正なものに直さないと、社会に出てから恥ずかしい思いをしてしまいます。「相手に聞こえるようにもっと大きな声で。」「場を考えてもう少し小さな声で。」と気付かせ歩く毎日です。

本校の裏庭には、通称SODA GARDENがあり、柘植の木が漢字で「三河中」と描かれ植えられています。ヒョロヒョロだった柘植の苗木を、当時の在校生が一人一本ずつ丁寧に植え付けたものです。先日、周辺の雑草を取りにSODA GARDENに出たところ、枝の間から根元の幹が見え、その太さに驚きました。いつの間にこんなにたくましく育っていたのでしょう。ふと、その幹の成長を卒業生や在校生の姿に重ねて見ていました。これからも水分や養分を吸収し、風雨にも負けずに、たくましく育ってほしいものです。

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「合格します。」

本年度第3回の英語検定特別講座が終了しました。英語科の教員が各級に分かれて志望生徒を指導しました。今回は2級受講者が多く、頼もしい限りでした。「合格できそう?」本番前日、講座を終え教室から出て来た男子生徒に尋ねてみました。「ビミョウです。」とか「なかなか難しいです。」と否定的な答えが返ってくると予想していたのですが、すぐに「合格します!」と元気良く返事がありました。本人のやる気・意気込みが表れており、また心から応援したくなりました。

マスク

風邪が流行っていた1月、英会話の授業において発言の際に、ネイティブ講師から”Take off your mask.”(マスクを取りなさい。)と指示を受けることがよくありました。マスクがあると、どうしても発言の声が聞こえにくくなり、外すように促されるのです。あるクラスでの授業で、他の生徒は相変わらず指名されて発言しようとして講師から同じ注意を受けるのですが、一人の生徒は、指名されるとすぐに自からマスクをとってポケットにしまい発言していました。その生徒は、成績も優秀でクラスで信望も厚い生徒です。その理由がよく理解できた一コマでした。

やり直し!

生徒:「おはようございます。」、「~年~組の~です。教室のカギを取りにきました。」先生:「声が小さい。やり直し!」職員室で最近よく目にする光景です。挨拶時、生徒の声が小さいことが職員朝礼でも話題になり、全校集会でも声出し運動を行い、なんとか元気な声を出させたいと先生方も必死に指導を続けます。10年後、20年後に社会から歓迎される人材の育成を本気で目指し、元気な声で返事や挨拶ができるよう、先生方も本気です。今は厳しいと思うかもしれませんが、きっと将来役に立つと信じています。他者に促されるのではなく自分の意思で、声を出して気持ちの良い挨拶や返事ができることを期待しています。

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