愛知産業大学三河中学校

山中に響き渡る「こんにちは!」

「こんにちは!」と続々と聞こえる気持ちの良い挨拶。先生だけでなく、お客さんなどすれ違った方にも挨拶をしなさいと日頃から言われ続けています。今回これが聞けたのは、先日中学生が出かけた鍛錬遠足のときでした。「足が痛い!疲れた!」などと悲鳴を上げながらも、すれ違う歩行者の方たちに気持ちの良い挨拶をしていました。全行程約20kmを事故や体調不良者がなく終えることができただけでも立派ですが、このような元気な挨拶がパワーの源になり、心身ともに鍛錬することができました。

自主的

7限終了後、玄関で生徒を見送っていると、高校生に「先生、保健室を開けてください。」と声をかけられました。養護教諭が不在の場合、生徒だけでは保健室に入室できないことになっています。理由を聞くと、委員会の仕事がしたいとのこと。そういう事情ならと開けてあげました。「トイレットペーパーと石鹸液をもらっていきます。」と慣れた手つきで仕事をこなしていました。委員会の日課の一部かもしれませんが、先生が不在でも自主的に行動できる姿はさすが高校生です。先日、全校集会で校長先生の話にもあった「言われたことしかできない人、指示待ちの人になってはいけない。」という話を思い出しました。このような自主的な行動が他にも見られることを期待しています。

「何か手伝うことない?」

6限が終了すると清掃の時間があります。生徒と一緒に教室を清掃していると、早く終わったのか、他の清掃区域の生徒が教室に戻って来るやいなや「何か手伝うことない?」と声をかけていました。清掃中は無言清掃を試みているのですが、こういう話し声は嬉しくなってしまいます。おかげで黒板がきれいになりました。

仲間の励まし

中学2年生の補習をしていたときの一コマ。なかなか学習に集中できないと悩む生徒に別の男子生徒が、「ちょっとだけ我慢してみなよ。最初英語は嫌だったけど、わかると楽しいよ。最近は英語にハマっているんだ。」などと声をかけていました。すると、「来年はホームステイがあるから頑張ってみようかな。」という言葉が。教師は常に励ましながら生徒を奮い立たせようとするのですが、こうもあっさりとこのような言葉が出るとは思いませんでした。苦楽を共にする仲間からの励ましは、大きな力となることを改めて実感しました。こういった良い関係がクラス、更には学校全体へ広がってくれることを期待しています。

決意

始業式では各学年の代表生徒による決意のスピーチがあります。新年度を迎えたということもあり、今年度どのような一年にしたいかという内容が占めていました。「学年末考査での成績が残念に思いました。しかし、英検では準2級を合格することができました。」などと、各々の切り口で昨年度を振り返り、決意を述べました。5年生(高校2年生)の発表にもなると、「センター試験まであと650日。時間はまだあると思っていましたが、時間が短く感じるようになってきました。」と、さらに先を見据えた決意を発表しました。辛いことや困難なことがあるかもしれませんが、各々の決意を胸に、1年間頑張ってほしいと思います。

涙が人を強くする

今まで多くの生徒の涙を見てきました。うれしい涙、悔しい涙、悲しい涙・・・。このような涙は特別な感情の結果生じ、その前後にどのような行動を取るかにより、その価値が決まるように思います。318日の卒業式においても、いくつもの涙が流れました。またその生徒が、直後にピアノ伴奏を行っていました。そのやさしさや心の強さに感心しました。君たちが流した様々な涙は、君たちを強くし、必ず将来につながるものと信じています。愛知産業大学三河中学校第20回生一人ひとりのたくましく生きる姿と今後の活躍を心から応援しています。

「手伝えずにすみませんでした。」

外でプランターを運ぶ作業をしていた時のこと。ちょうど一人の生徒がゴミ捨てに出てきたので、「一つ運んでくれないかな・・・」と言いかけると、手にちりとりを持っているのが見えたので、「あっ、いいよ、無理だね。」と加えました。一人で運び、別の作業をしていると、ゴミ捨てを終えたその生徒がこちらへ来て、「手伝えずにすみませんでした。」と伝えてきました。その一言で、その生徒の真面目さ・誠実さが十分に伝わりました。

「下までお願いします。」

本校では、名鉄バスに委託し、下校時にJR岡崎駅と相見駅に生徒を送るバスが出ます。名鉄電車を利用する生徒は、坂を下ったところにある藤川駅近くの交差点手前で下車させてもらうことができます。多くの生徒が利用するため、きちんと乗車できているか確かめるためにバスを見送ることが多いのですが、坂の下で下りる生徒は、運転手さんに「下までお願いします。」と告げています。何気ない一言なのですが、利用目的や感謝の気持ちを、きちんとこのような言葉で伝えることはとても大切だと思います。これからも、バス利用者のこの素晴らしい伝統が続くことを期待しています。

根性

学年末考査が始まった日の朝のこと。保護者の方から学校に電話が入りました。生徒が登校中、駅のトイレで動けなくなり、今から迎えに行き学校に向かうので、テストに少し遅れてしまうかもしれないとのことでした。しばらくすると、顔色が悪く少しよろよろしながら学校に到着し、テストを受けると言います。かつて39度の熱があるにもかかわらず学校に来て授業を受けた生徒や、朝母親に頭痛を訴えると「じゃあ、学校に行っておいで。」と追い出された生徒を思い出しました。最近は無理をしない・させない風潮が強い中、このような逞しい生徒がいることをとても頼もしく感じました。

「先生、カゼ引いたんですか。」

「おはよう。」と生徒に声をかけながら、朝の通学路を歩いていた時のこと。その日は風が強く、花粉症を恐れてマスクをしていました。すると日頃は忘れ物が多くよく注意を受けている生徒が、顔を見るなり「先生、かぜ引いたんですか。」と一言。何気ない言葉なのですが、他人のことに興味があり心配している気持ちが伝わり、うれしくなってしまいました。実はこの生徒は、教員が一人で作業をしていると、必ず「先生、手伝いましょうか。」と声をかけてくれます。保護者の方の教育・躾の賜物だと思います。

この心をいつまでも大切にしてほしいものです。

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